2009年10月29日 (木) | 編集 |
![]() | 志賀高原殺人事件 (徳間文庫) 徳間書店 2005-12 by G-Tools |
警視庁捜査一課・清水刑事は、休暇を利用して恋人の広田みや子と志賀高原へスキー旅行に出掛けた。
しかし、みや子は清水の目の前で何者かに射殺されてしまう。
みや子が残したダイイングメッセージ「黒姫に・・・」とは?
++++++++++
相変わらず細かなつっこみどころは数々ありましたが、事件が広がりを見せていたので読んでいて先の気になる作品でした。
発端は清水刑事の恋人・みや子が殺される事件。
ラブストーリーではないので仕方ないのかもしれませんが、目の前で恋人を殺された清水刑事の心情があまり丁寧に描かれていなかったのがちょっと残念です。
最後に暴走する場面はありましたが、ちょっと淡々としすぎていた気がしました。
そしてこの事件を調査していくうちに浮かびあがってきた人物。
彼を中心に何人もの人間が殺され、過去の事件まで繋がりました。
現場が近いというだけで全く関係ない過去の事件の真相が暴かれてしまうのが、推理小説の凄いところです(笑)
それにしても、犯人は相当嫌なヤツでした(イイ犯人なんてそうそういませんが)
お金に物を言わせて弱みにつけこみ、邪魔になるとすぐに「殺す」という選択をします。
自分の保身のためならなんだってするんですよね。
悪いことをする人間は誰も信用できないんです。
自分自身が裏切り行為を平気でやるから周りもそうだと思ってる。
だから結局は自分が裏切られるのではという疑心暗鬼を警察に利用され逮捕されてしまいました。
自業自得ってやつですね。
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2009/10/29 23:38 | 西村京太郎 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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2009年10月24日 (土) | 編集 |
![]() | 強運の持ち主 (文春文庫) 文藝春秋 2009-05-08 by G-Tools |
元OLが営業の仕事で鍛えた話術を活かして占い師に転身。
ショッピングセンターの片隅に店を構えた。
様々な悩みを抱える人達と向き合いながら、そっと背中を押す。
そして自分自身の道も見えてくる。
++++++++++
特別にこの本良かった〜(^^)とは思いませんでしたが、ほっこりと心の温かくなるようなお話です。
平凡な日常の中にも悩みはありますよね。
でもちゃんと先に進める結末が待っていて、なんだか幸せになれるお話でした。
元OLが人間関係が面倒になり、一人で出来る仕事を、ということで選んだのが占い師。
占い師って天性の能力がなくても出来るのね(^^;)
霊感だ何だというものがまるでない女性が、師匠にルイーズ吉田というもっともらしい名前をつけられて占い師を始めます。
基本的なことは本で学び、書店に並ぶ女性雑誌で情報収集。
お客さんを占いながら「本屋さんで本を買った方が早いよ」なんて内心思っているところは笑えます。
占いなんていい加減なもんだな〜と、腹立たしいよりは楽しくなってしまいました。
結局、自分の道を決めるのは自分なんですよね。
もちろん持って生まれた運勢もあるとは思うのですが、悪い時でもそれを伝えながら解決策も添える。
かなりいい加減ではありますが、安心させることが大事なんですよね。
信じる者は救われるってやつでしょうかね(笑)
父と母をどちらを選べばよいかという小学生、義理の父と上手くやりたい女子高生、終りが見えるという青年・・・占い結果を元に、実は人生相談でアドバイスをしたようなものです。
彼等の悩みに人として最後まで付き合ったルイーズ自信も、随分成長したように思いました。
自分がどうするべきか、占いではなく自分自身で決めることが大事だって、彼女は知りましたからね。
占いって、こういうもので良いのではないかと思います。
悩んでいる時、ほんのちょっと誰かに押してもらうと安心するし頑張れる気がするから。
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2009/10/24 12:37 | その他(さ行) | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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2009年10月13日 (火) | 編集 |
![]() | 元カレ (講談社文庫) 講談社 2004-08 by G-Tools |
東協百貨店・デパ地下勤務の柏葉東次。
同期のエレガとの恋が始まった頃、広告担当として元カノが現れた。
元カノへの想いが東次の胸に蘇り、二人の彼女の間で揺れ動く。
++++++++++
主演の堂本剛さん目当てでドラマを見ていたので購入した本ですが、正直ドラマはイマイチな印象でした。
剛さん、なんて役やってんだ〜(^^;)な感じ?
とにかく優柔不断な東次にイライラしちゃったんです。
私は元カノ・菜央派でしたね。
だって菜央に責任は何もないんですよー。
告白した時に東次はフリーだったわけだし、ちゃんとOK貰ったわけだし。
そこにいきなり元カノが現れたからってフラれたらたまったもんじゃありません。
元カノ・真琴をフッたのではなくフラれた東次としては想いが残ってしまうのも仕方ないかもしれませんが、新しい彼女がいるのだからもっと毅然とした態度でいるべき!
優しいというより、はっきりしないだけだろ〜。
結局本心に無理した東次の為に菜央が身を引き、真琴は仕事で別の土地に。
二兎を追うもの一兎をも得ずだわ・・・と思ったら元カノとよりを戻しちゃったんですよね。
こういう男は二人とも失って痛い目を見ろ、と思ってたんですが(笑)
数年たった今あらためて読んでみると、感情はそう簡単にコントロールできないよなぁ、なんて思いました(^^;)
東次の態度はやっぱり優柔不断だったと思いますが、その苦悩もわからないでもないです。
視点を変えてみれば、女性二人の戦いだったのかな、とも。
恋愛は、誰かが幸せなら誰かが傷付くことも確かにありますよね。
妙に納得してしまいました。
う〜ん・・・年月はこうも感想を変えさせるものか(笑)
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2009/10/13 01:13 | ノベライズ | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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2009年09月21日 (月) | 編集 |
![]() | 死神の精度 (文春文庫) 文藝春秋 2008-02-08 by G-Tools |
一週間の調査の後、対象者に死の可否の判断を下す死神。
可の判断を下された者は八日目には死亡する。
CDショップに入り浸り、苗字が市町村の名前と同じ。
受け答えが微妙にズレていて、素手で人に触ろうとしない。
そんな人物が周囲にいたら、それは死神かもしれない。
++++++++++
主人公が死神の短編集。
けれど時々どこかで人間関係が繋がったりしていて、よく考えられた物語だなぁと思います。
相変わらず犯罪者に甘い・・・という感じはしましたけど(笑)
死神という非現実的な主人公を持つお話ですが、彼等の行動はとても現代的です。
調査部の死神達は、情報部に指示された人間に指示された姿形と設定で接触します。
その人間がどうやって選出されるのかは不明。
情報部の提供する情報の曖昧さに調査部員達は不満を持っているとこなんか、現代社会と似てますよね。
そして対象の人間と知り合いになり一週間観察し、その人間が死ぬことに可否の判断を下す。
でも大抵は「可」なんだそうです。
死神は生死に対して特に興味がないようで、怠惰な調査部員は大した調査もせずに「可」の報告をしちゃうらしいし。
この主人公の死神はかなり真面目にお仕事をしてますが、結果はもう最初から決めているようなものなんですよね。
多少ズレてはいますが、対象の人間に対して優しいとはいわないけど(^^;)真面目に向き合っているとは思います。
冷めた目線と考えを持っているけれど、もし彼が普通に人間だったとしたら、付き合って嫌なタイプではないだろうなぁという感じなんですよね。
視点が面白いというか、興味がない分冷静で真実を指摘しているような気がしました。
仕事とはいえ結構仲良くなった相手でも、何の感慨も持たずに「可」という報告をしてしまうあたりが死神なんだけど。
期間が短いとはいえこれだけ深く付き合ったら情はわかないのかっ!とつっこみたくなります。
死神といえば黒いマントを着て大きな釜を持った骸骨をイメージしてしまいますが、そういう怖さとは別に、感情を持たない怖さみたいなものを、この物語の死神からは感じました。
結局この本の短編6編のうち5編までが「可」の判断を下されます。
唯一「見送り」になったのは、クレーム受付担当だった気弱なOL女性。
音楽関係の仕事をしている方、死神の判断によって死ぬ可能性は低いかもしれませんよ。
この本の死神は決して嫌いではないけど、私の周りには来ないで欲しいと思います。
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2009/09/21 11:38 | 伊坂幸太郎 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2009/09/21 11:38 | 伊坂幸太郎 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2009年09月05日 (土) | 編集 |
![]() | ユージニア (角川文庫) 角川グループパブリッシング 2008-08-25 by G-Tools |
十数年前、ある名家で大量毒殺事件が起こった。
犯人自殺ということで一応は解決した事件だったが、数年後、当時の関係者でもあった雑賀満喜子によって、関係者からの証言を集めた本が出される。
果たして事件の真実を語っているのは誰なのか・・・?
++++++++++
名家の祝賀会で起きた無差別大量毒殺事件。
一応の解決はしたものの、関係者達はどこか納得しない想いを抱えていました。
当時現場にいた子供の一人である満喜子は、大学生になった時に事件の関係者からの証言を集め始めます。
彼女は本当のことを知りたかったんですね。
真犯人を告発したいわけではなく、ただ真実を知りたかった。
何人かの口から語られる事件当時の話は、それぞれを集めると事件の全貌が見えてくるような気がします。
でも気がするだけ(笑)
結局私には最後まで誰が真犯人で、何の目的でこんな事件を起こしたのかわかりませんでした。
事件を起こした、というよりは起きてしまった、なのかもしれませんけどね。
どういう流れが出来て事件になってしまったかはイマイチ曖昧なのですが、根本にあるのは憎しみとか恨みとかではなく、悲しみだったのかもしれないと思います。
誰の・・・かはやっぱり不明なんですけど(^^;)
でも、それに巻き込まれた人は迷惑この上ないです。
毒を飲んでしまったけど助かった人、その家族、そこに居合わせた人・・・etc。
事件が起きて何年たっても、事件の傷から逃れることが出来ずに苦しんだ人があまりに多かった気がします。
恩田さんの作品らしく、どこかに怖さを感じさせる作品でした。
人外の力が時々働いているような、現実であって現実離れした空気があります。
でも、犯人がわからないままの結末はやっぱり私は苦手だなぁ。
読者の判断に任せるという手法はありだとは思うし、その方が楽しいという方もあるのだとは思いますが、私はとりあえず著者の結論を出してもらいたいタイプです。
その上で納得するか違う結末を想像するかは読者の自由だと思うんですよね。
が、どんなジャンルのものであれ書く側にとってはこういうのが楽しいというのも何となくわかります。
実は自分もそうだから(笑)
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2009/09/05 12:59 | 恩田陸 | Comment (4) Trackback (1) | Top▲
2009/09/05 12:59 | 恩田陸 | Comment (4) Trackback (1) | Top▲
2009年08月23日 (日) | 編集 |
![]() | 容疑者Xの献身 (文春文庫) 文藝春秋 2008-08-05 by G-Tools |
天才数学者でありながらも不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人女性に想いを寄せていた。
そしてその母娘が前夫を殺してしまったことを知り、彼女達を救うために完全犯罪を企てる。
しかしその完全犯罪に挑むことになったのは、石神のかつての親友・湯川だった。
++++++++++
湯川&草薙コンビの作品は「予知夢」「探偵ガリレオ」に続きこれで読むのは3作目です。
それらを読んだ時には、湯川像が実写版を演じる福山雅治さんとは重ならないな〜と思ってたんですよ。
福山さんより小説の彼はちょっとダサダサな感じがしてました。
が、その後実写版を正式に観てしまい、湯川は私の頭の中で完全に福山さんに変換されてます。
映像って怖いですよね(笑)
「容疑者Xの献身」の映画はまだ見ていないのですが、いずれ見たいと思ってます。
内容は、数学者であり高校教師でもある石神が、好きな女性の殺人を完全犯罪にしてしまうお話です。
天才数学者と天才物理学者との知恵比べになるわけですが、この二人がかつての親友同士というのですから何とも複雑な感情が混ざってきます。
別れた筈の夫に復縁を迫られた靖子と一人娘の美里は、衝動的とはいえ夫を殺してしまいます。
それに気付いた隣人である石神は、密かに想いを寄せている靖子を守る為に尽力します。
元々が天才数学者なので、刑事達を欺く為に驚くほど緻密な計画をたてました。
刑事側に湯川という協力者の存在がなければ、おそらく完全犯罪は成立したのではないかと思います。
犯人はわかっているのに石神が使ったトリックがわからない為、最後まで面白く読むことが出来ました。
親友の犯罪を暴くということで今回は湯川も随分と苦悩します。
犯人(石神)と刑事(草薙)の両方が親友なわけですからね。
3人の個人的感情と社会的立場、そんなものが複雑に絡み合ったどう転んでも切なさが残りそうなお話でした。
石神が靖子を想う気持ちはとても強くて、好きな女性の為にここまでするのか?って感じでした。
好きな女性の為に自分を犠牲にするという、一見美談に見えますが、私はあまりこの石神に同情する気にはなれません。
気の毒ではありますが、単なる自己満足でしかないような・・・。
彼女を守る為に石神がしたことは、やはり人間的ではないと思います。
そしてこの事件で、湯川と草薙の関係がどうなってしまうのかが気になりました。
お互いの立場を尊重しながら協力しあっている、大人の親友達がとっても好きですからね。
親友を守るためには親友を裏切らなくてはならない、湯川の複雑な心情が伝わってきました。
比べるものではありませんが、湯川はいったいどちらを選ぶのだろうと気になってしまいます。
石神は自ら結論を出し、石神の気持ちを守る為に湯川は靖子を誘導しました。
石神の想いの強さを靖子にはわかって欲しかったから。
そして草薙との間には、草薙が刑事であるという壁が立ちはだかります。
湯川は草薙を刑事としてではなく友人として信頼し、全てを話しました。
草薙は湯川の意思を受け入れましたが、その後の展開次第ではやがて刑事として動かざるを得ないという状況です。
そうなれば友人でさえなくなってしまう二人。
お互いの立場上仕方ないとわかりつつ、そうなってしまうことに寂しさを隠しきれない二人のシーンがとても切なかったです。
事件は解決しましたがハッピーエンドという感じでもなく、結局誰が助かったんだろうって感じでした。
とりあえず、湯川&草薙の親友コンビが今後も健在なようなので安心ということで。
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2009/08/23 11:09 | 東野圭吾 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2009/08/23 11:09 | 東野圭吾 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2009年08月02日 (日) | 編集 |
![]() | 声だけが耳に残る (幻冬舎文庫) 幻冬舎 2009-02 by G-Tools |
引きこもりの26歳・加奈子は、社会復帰を目指してとある会合に出かけ、自分の無気力の原因はアダルト・チルドレンであることだと知らされる。
難しいことはわからないけれど「治りたい」と願う加奈子は、そこで同じ傷を負う男の子と出会った。
色んなことに苦しみながら、それでも二人は生きたい、と願う。
++++++++++
正直こういう内容のお話だとは思っていなかったので戸惑いました。
アダルト・チルドレンという言葉を紹介文で見落としていたので、普通に恋愛小説かと思っていたんですよね(^^;)
そして感想を書くのも苦手です。
心の病気のことを本当に自分が理解出来るのか、出来ているのか自信がありません。
「アダルト・チルドレン」という言葉は知っていても深く考えたことはありませんでした。
物語はいきなりSMシーンから始まって驚きました。
そして主人公である加奈子の人物像が今だに上手くイメージ出来ません(^^;)
いかがわしい場所に平気で出入りし、すごく軽薄な言動をしているかと思えば、社会の中ではしごく普通の女性。
言葉使いも気遣いもとてもしっかりしています。
でもこれはどの女性も二面性を持っているのかもしれませんね。
ネットで知り合ったご主人様に調教されることを楽しみながら、職にもつかずに引きこもり生活。
だけどそれではいけないのだと加奈子はわかっていて、出来れば抜け出したいと思っています。
そんな時、ある雑誌記事がきかっけで、DVから女性を守る会のミーティングに参加することになりました。
自分でも何故かわからない強い衝動に駆られて行動を起こしたのですが、そこで加奈子は自分がAC(アダルト・チルドレン)であることを知ります。
AC(アダルト・チルドレン)
子供を育てるだけの環境を持たない家庭で育った人達。
育つ過程でトラウマを受け、その後遺症に苦しめられて社会に不適合を起こし、生きていくのが辛い状況にある人を指す。
加奈子はアル中の父の元で育ち、母が暴力を受けるのを見て育ってきました。
その母も社会的な体裁ばかり気にして加奈子の心配をはねつけます。
その時の傷が今も加奈子を苦しめているのですが、このミーティングに出るまで加奈子はその自覚がないまま、何故自分が社会に馴染めないのかを考えていました。
社会の中にも理不尽なことが色々ありますよね。
加奈子はそれなりに人気のあるゲームの脚本家でもあったのですが、そこでも会社に利用されちゃったんですよ。
本人がそういう心の悩みを深刻に語らないし、飄々とした性格に描かれているので軽く受け止めてしまいそうになりますが、実は重い問題を抱えているんです。
そんな時に出会ったケイちゃん(♂)
彼もまた父親の暴力により心に傷を負い、何度も入院経験のある子です。
加奈子とはまた違ったタイプですが、喧嘩したりしながらも、お互いにわかり合い助け合い、社会に立ち向かっていきます。
でも彼は自分はある時虎に変わってしまうのではないかと恐れていました。
そして加奈子は、自分の中に沸き起こる衝動の原因を探しています。
加奈子は過去を受け入れ、その上で前に進む道を見つけました。
ただ、物語としてはこの過程が前半に比べてあっけなかった印象を受けてしまいました。
ちょっと宗教がかっていた部分が???って感じもしたし。
現代社会の中で増え続ける心の病。
自分には関係ないと安心していてはいけないのかもしれません。
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2009/08/02 11:03 | その他(や行) | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2009/08/02 11:03 | その他(や行) | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2009年07月19日 (日) | 編集 |
![]() | 十津川警部「裏切り」 (角川文庫) 西村 京太郎 角川書店 2003-10 by G-Tools |
歌舞伎町の治安を守るために新設された歌舞伎署。
初代署長には十津川の同期・小早川が抜擢された。
しかし開設早々に歌舞伎署署員が泥酔して車に轢き殺されるという事件が発生。
裏で暴力団と繋がっているとスクープされたその署員の死に疑問を持った十津川は、黒幕を暴く為の捜査を開始する。
++++++++++
すごく面白かったです。
先が気になって仕方のないお話でした(^^)
歌舞伎町に新設された歌舞伎署。
その署長である小早川は歌舞伎町を犯罪のない住みやすい街にする為に努力していて、その実績も驚くほどあがっています。
ある日、歌舞伎署員が車で轢き殺されました。
その署員は住民にゆすりを働き、裏で暴力団とつながりを持っていると噂されていました。
しかしその事件をきかっけに十津川警部が次々と関わることになる数々の犯罪。
治安の良くなった筈の歌舞伎町で次々と殺人事件が起こるんです。
が、すぐに犯人は逮捕され、あるいは死んでしまう。
読者にも明らかにおかしいと思える展開が続いていきました。
犯人が誰であるかは結構簡単にわかるので、手をこまねいている十津川警部がもどかしかったりもしますが、いつ事実がわかるのかとわくわくもします。
ラストは十津川警部が事実を公にしてしまいますが、こういう警部がいなければ事実がねつ造されてしまうなんてことも当たり前に起こるのかと思うと怖くもなりました。
権力ってホントに怖い・・・。
そして、正義ってなんだろう、とも思います。
犯人の目的は正義だったはず。
だけどその方法が間違っていた。
この犯人は悪を排除する為に、命の重さを忘れてしまったんですね・・・。
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2009/07/19 16:04 | 西村京太郎 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2009/07/19 16:04 | 西村京太郎 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2009年07月11日 (土) | 編集 |
| 西の旅 長崎の殺人 (ノン・ポシェット) 津村 秀介 祥伝社 1993-07 by G-Tools |
長崎の一流ホテルで起きた殺人事件。
夫婦で宿泊していた客の夫が殺され妻は行方不明という事件だったが、殺されていた男は宿泊した筈の夫ではなかった。
この事件に興味を持ち調べたじめたルポライター・浦上は、被害者の男が以前、女性を殺したらしい、と漏らしていたという情報を入手する。
++++++++++
以前大量に貰った西村京太郎本の中に混ざっていた本です。
せっかくなので読んでみました。
西村さんと同世代の作家さんですね。
何となく作品のスタイルみたいなのが似てました(笑)
事件が起きたのは長崎の一流ホテル。
夫婦の宿泊客の男性が殺され女性は行方不明。
当然妻が犯人かと思いきや、殺されていたのは全くの別人の男。
行方をくらました夫婦を探すという内容です。
刑事も新聞記者も、巧妙なやり方で長崎から姿を消した夫婦を追うわけですが、なかなか手の込んだやり方でした。
犯人夫婦は見つけているのに、アリバイが崩せないので逮捕できない、という状況になってしまいます。
先が読みにくいという点では面白かったと思いますが、個人的に文章が読みにくかったのが残念でした。
私の読解力のせいもあるし、津村さんの作品は初めてで登場人物が良くわからなかったというのもあるんでしょうけど(シリーズものらしい)、何となく頭の中を整理しにくかったです。
例えこの作品だけの登場人物だったとしても、固有名称をもう少し使って欲しかったなぁ。
若手刑事とか遊軍記者とか、そういう感じが多かったので。
部長刑事より刑事課長の方が役職が上だというのを知ったのが収穫です(笑)
今だによく納得出来てませんけど(^^;)
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2009/07/11 22:35 | その他(た行) | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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2009年06月30日 (火) | 編集 |
![]() | 眠れぬ真珠 (新潮文庫) 石田 衣良 新潮社 2008-11-27 by G-Tools |
版画家の咲世子は17歳年下の映像作家・素樹との恋におちる。
人生の後半に訪れた恋は、愛し合う喜びと別離の予感を咲世子にもたらした。
++++++++++
版画家としてはそれなりに成功した人生を送っている咲世子ですが、更年期障害に悩まされたり、一人で生きていくことに不安を感じたり、若い頃とは違ってしまった様々なことに悩まされています。
私は(多分)まだ更年期障害を経験してはいないと思うのですが、こんなに悩まれると不安になってきますね。
そんな中、カフェのウエイターとして働いていた映像作家の素樹と出会い、二人は恋におちて行きます。
17歳年下の男性との恋。
恋に年齢なんて関係ないと思いつつ、こういう歳の差カップルというのは年上の方が悩むんですよね。
若い子はあまり気にしないんですよ(^^;)
私も別に歳の差があっても良いのではないかと思いながら読んでいたのですが、咲世子が60歳の時に素樹が43歳・・・と言われると、やっぱ無理かも、なんて思ってしまいます。
まあ本人次第なんですけど。
そして咲世子は、いつか素樹と別れなくてはならないと承知しながら素樹と恋人同士になるわけですが・・・これって結構しんどいですよね。
素樹は映像作家なのですが事情があってその世界から離れていました。
でも素樹の住む世界は映像の世界で、その世界に戻してあげることこそ自分の役目だと咲世子は思っていて、実際そうしてしまいます。
もちろん本当は泣きながら、でも表面上は恋で遊ぶ大人の女を装って。
もし私が咲世子の立場なら同じことをしたかもしれません。
でもこういうのっていつもちょっと思ってしまうんですよね。
相手の為に、って理由は本当に良いのかなって。
結果的には良いのかもしれないけど、相当相手を苦しめる結果になることだってないとは言えない。
私は話し合いの上での同意、を望むなぁ。
その結果別れを選ぶならしょうがない。
恋をするのに年齢なんて関係ない、と思わせてくれるお話でした。
が、45歳になっても年下男性に恋されるような素敵な女になるのはかなり難しそう。
それを考えると私はがっかりします(^^;)
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2009/06/30 22:34 | 石田衣良 | Comment (2) Trackback (0) | Top▲
2009/06/30 22:34 | 石田衣良 | Comment (2) Trackback (0) | Top▲








