2008年02月15日 (金) | 編集 |
![]() | 送り火 (文春文庫 し 38-4) 重松 清 文藝春秋 2007-01-10 by G-Tools |
廃園になった遊園地の隣に立つ団地で一人暮らしをする母。
女手一つで育ててくれた母の苦労を知りつつ反発する娘。
久しぶりに母と二人で過ごした夜、かつて家族で行った遊園地で、娘は若かりし日の両親と出会う(「送り火」)。
私鉄・富士見線沿線に住む人々の想いや風景を描いた短編集。
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それぞれの短編は独立した物語ですが、全て私鉄・富士見線沿線に住む人々の物語、という共通項がありました。
そして非現実な不思議要素も加わったお話になっています。
主人公達の人生はとてもありふれた風景のようにも思えますが、どれもどこか胸にズンとくるものがありました。
幸せなのかそうでないのか、微妙な感じ。
誰もがどこかで同じ想いを知っているのかもしれない、そんな風に思います。
ありきたりな日常でも、生きている人間にとっては必死な日常ですよね。
頑張っているのに上手くいかないことなんてたくさんありますから。
読み終わった後に、切ない感じが残りました。
何だかあまりヒトゴトのような気がしません。
こうやって感想を書こうと思うと、短編集の場合どうしても最後のお話の印象が強くなってしまいますね(^^;)
この本のラストは「もういくつ寝ると」というお話です。
娘が両親のお墓を買うお話。
霊園の分譲地を見に出かけ、そこで若い夫婦と偏屈な老人と一緒になります。
それぞれに切ない想いを抱え、それぞれの理由で墓地を買う人々。
いずれお墓に入る時の自分は、と考えてしまいました。
今は独身で、今後結婚するかもわかりませんが(^^;)、私は両親と一緒のお墓がいいなぁ。
結婚したとしたら、旦那様と二人だけのお墓がいい。
・・・ちょっとそんなことを思いました。
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2008/02/15 00:00 | 重松清 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2008/02/15 00:00 | 重松清 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2007年02月15日 (木) | 編集 |
![]() | ナイフ 重松 清 新潮社 2000-06 by G-Tools |
自分の息子が学校でいじめにあっている。
けれど息子はそれを親に言おうとはしない。
子供を守れない不甲斐なさに、父親はナイフを握り締めた。
ポケットにいつも小さなナイフを忍ばせ、臆病な父親は自分の弱さと闘っている。
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「いじめ」を描いた全5編の短編集。
社会問題ともなり、いじめに苦しんでいる子供がたくさんいる現代社会。
哀しいことです。
単にゲームのようなものだったり、気が弱かったり身体が小さかったりと、理由は本人が何も悪くないものばかり。
苛められる側にも原因があると言う意見もありますが、それは違うと思います。
例えその子に短所があっても、危害を加える理由にはなりません。
そしていじめにあっている子供達の親も、とても苦しんでいるのだと思いました。
この短編集はどれも、いじめられている子供と同時に、その親の苦悩と愛情も描かれています。
大切なものを守ろうと必死に生きているんですよね。
でも、「いじめ」というのはとても難しい問題だと思いました。
現代では、もう昔のいじめっことかガキ大将とか、そういう類ではないんですよね。
だんだん陰湿になっています。
そして、いじめられている子を庇えば今度は自分が狙われる。
間違っているとわかっていても声を出すことが出来ない。
それが現実だと思います。
子供には子供のルールがあり、親は何とかしてやりたくてもどうしたらいいのかわからない状態。
親の介入で更に状況が悪くなることだってありえるんです。
でも自分の子供が苦しんでいるのを黙ってみていられる親なんていませんよね・・・。
本当に難しい問題です。
だけど知らん顔をしていて良いものではありません。
いつから「いじめ」がこんなに当たり前に存在するようになってしまったのでしょうか・・・。
こんな残酷なことが・・・。
現代の人間は、人の痛みがわかりにくくなっているような気がしました。
自分には直接関係ないからと言わずに、考えてみることは必要だと思います。
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2007/02/15 23:59 | 重松清 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2007/02/15 23:59 | 重松清 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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