2007年08月29日 (水) | 編集 |
![]() | メリーゴーランド (新潮文庫) 荻原 浩 新潮社 2006-11 by G-Tools |
9年前にUターンし、地方都市・駒谷市の市役所に勤務する啓一。
安定した平穏無事な生活を送っていたが、ある日超赤字のテーマパークを再建する部署に配属される。
やる気のない上司と自分の利益と保身にしか興味のない理事達。
その中でゴールデンウイークイベントを成功させなければならない。
平凡なパパが奮闘する。
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最初は何となく退屈な感じがしましたが、だんだんと引き込まれていくようになり、最後には切なくなるお話でした。
結論としては好きな小説です(^^)
滅多なことでは頸になることのない市役所勤務の公務員・啓一
移動になった先は「アテネ村リニューアル推進室」(何度も名称が変わったので最終的に何だったかよく覚えてない)
市が無駄に予算をつぎ込んで作った広いテーマパークです。
おまけに超赤字。
赤字も納得の計画性のない施設です。
これをリニューアルする部署なのですが、まずはゴールデンウイーク恒例のイベントを成功させるのが仕事になりました。
ところが決定権を持つ理事達の考えは古臭い上に煩い。
上司は責任を放棄し全部啓一に丸投げの上やる気がありません。
とにかく公務員が良く言われない理由がよーくわかった気がしました。
現実の公務員の全部が全部悪いとは思いませんが、一般企業のように生活の心配をしなくて良い分、波風は好みません。
この話に出てくるお偉方の腹立たしいこと。
常識が常識として通用しない世界です。
びっくりしますよ(笑)
そんなお偉方の顔色を伺いながらも奮闘する啓一。
上司はダメでも努力の甲斐あって少しずつ協力者達が出てきます。
見た目はいい加減でも一緒に動いてくれる部下の男性。
ネクラで何を考えているかわからないけれど一緒に行動してくれる同じく部下の女性。
ナルシストなプランナー、破天荒な劇団、ヤンキーな建築業者と風変わりな面々で、とてい気が合うとは言いがたいのですが、イベントの準備は何とか進行していきました。
理事の顔色を伺っていた啓一もだんだんと変わって行き、結局は啓一の努力と判断でイベントは大成功を収めます。
このイベント、一度行ってみたいと思わせるようなものでした。
イベント内容を説明している箇所はワクワクと読みましたもん。
ホントにあったら楽しいだろうなぁ。
啓一は引き続きアテネ村の促進に携わることになり、本人も彼の部下もやる気満々だったのですが、やっぱりお役所のアホな風潮が邪魔をしました。
私としては万時丸く収まり、小心者と家族にまで言われていた啓一が自信を持って進んでいくところで終わると思ったのですが思わぬ方向に進みます。
こんなのありですか・・・・と思わず呟きたくなりました。
啓一自身はとても前向きです。
だけど私はかなり切ない。
仲間とここまで築き上げてきたものが何で?って思います。
何かね〜、やっぱり権力って人をダメにするんですかね。
頑張っている人が報われません。
選挙って怖いね。
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2007/08/29 23:45 | 荻原浩 | Comment (2) Trackback (0) | Top▲
2007/08/29 23:45 | 荻原浩 | Comment (2) Trackback (0) | Top▲
2007年08月09日 (木) | 編集 |
![]() | 地下鉄(メトロ)に乗って 浅田 次郎 講談社 1999-12 by G-Tools |
永田町の地下鉄駅の階段を上がるとそこには30年前の風景が広がっていた。
ワンマンな父に反発して家を出た真次は、地下鉄で何度も現在と過去を行き来し、父の過去を知ることになる。
そして今まで知らなかった事実が明らかになるが・・・。
++++++++++
田舎に住む私にとっては地下鉄はあまり身近な乗り物ではありません。
東京に出ても乗り方が良くわからないのでもっぱら地上移動だし(^^;)
でも嫌いというわけではないんですよ。
地下鉄の駅のホームを吹く独特の風は好きです。
この風が結構気持ちいいし(笑)
何処からこんなに強い風が吹いてくるのだろうといつも思います。
小説の中では主人公の真次とその恋人であるみち子がこの地下鉄を通して何度も現在と過去を行き来するわけですが、そんなことが起きても不思議はない雰囲気は確かにあるかもしれません。
太陽光がないので昼間だということを思わず忘れ、地上に出た時にちょっと驚くし、地上から見れば地下鉄の入り口って本当にひっそりとしています。
この地面の下に別世界があるのだという気さえしてきますもんね。
この小説は映画化されているのでそちらで名前を知っていました。
観たことはないのですけど。
でも、内容としては、私はう〜ん・・・というのが正直なところ(^^;)
タイムスリップというのは面白いし、過去の日本を知ることは出来ました。
でもどこか納得できない部分がとても多かったです。
タイムスリップしたら過去に関与してはいけない、というのが頭の中に刷り込まれているせいかな?(←テレビの見すぎ)
恋人と一緒にタイムスリップをするのには何か意味があるはずだ、誰かの意思だ、ということで興味もあったのですが、誰の意思かはよくわからなかったし、タイムスリップによってわかった真実もちょっと拍子抜けでした。
もちろん客観的に見れば(特に本人達にとっては)重大な事実だったと思うのですが、それを重大に感じさせるほどの表現があまりなかったので感情移入もし難いというか・・・。
不倫関係にある恋人同士の切なさがイマイチなかったせいかも。
それに、壮絶な人生を送ってきた父親の過去を知っても、あまり感動はなかったです。
それでいいのか?って結末だったな〜。
これで何かが変わるのだろうか???って感じでした。
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2007/08/09 23:23 | その他(あ行) | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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