読書の記録と雑談
予知夢/東野圭吾
2008年02月26日 (火) | 編集 |
4167110083予知夢 (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋 2003-08

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深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入した。
犯人は17年前にその少女と結ばれる夢を見たと主張する。
男が当時書いた作文にその証拠は残されていた。
常識では考えられない事件を、天才物理学者・湯川が解明していく。


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福山雅治さん主演でドラマになっていた作品が面白そうだったので(ドラマは見てなかったので予告で見た程度ですが)原作小説を購入して、現在積読本になっています。
そしてこの「予知夢」は、それに続くシリーズ第二弾だと、最後に解説を読んで知りました。
最初に知っていたら「探偵ガリレオ」の方を先に読んだのに(^^;)

予知夢や幽霊のような非現実的な要素が絡んでくる事件を、物理学者・湯川が解明していくという作品集です。
タイトルを見ただけではもう少し非現実的なまま話が進んでいくのかと思っていましたが、流石物理学者が乗り出してくるだけのことはあります。
どんな不可解な現象も全部科学的に解明しちゃうんですね。
私が物理だ科学だという分野がとんでもなく苦手だというせいもあるのだと思いますが、イマイチ面白みに欠けたという印象でした。
あまりにあっさり解決してしまうんですもん。
事件解決の過程が短いので、どちらかというとサスペンスというよりやっぱり物理の解説要素が強かった気がしてしまいます。
それはそれで凄いとは思いましたけどね。
でも何だか平べったい感じがしちゃってます。
私には物理学の深さがわからん(^^;)

ただ、一番最後「予知る(しる)」というお話。
今まで非現実をものともせず全て科学的に解明してきたのに、このお話のラストで本当の予知を臭わてきます。
それがちょっと怖かったかも・・・。

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2008/02/26 00:00 | 東野圭吾 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
黄昏の百合の骨/恩田陸
2008年02月21日 (木) | 編集 |
4062756943黄昏の百合の骨 (講談社文庫 お 83-5)
恩田 陸
講談社 2007-04-13

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百合の匂いの絶えることがない白百合荘。
そこで転落死した祖母の遺言に導かれてやってきた理瀬。
そこには叔母が二人住んでいた。
周囲から「魔女の家」とも呼ばれる白百合荘の秘密を探るうち、毒殺や失踪などの事件が次々と起きていく。


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恩田さんは凄いね、の一言です。
サスペンスっぽいので内容的には怖い部分も多いのですが、小説としてはとても面白かったと思います。

「麦の海に沈む果実」の主人公・理瀬のその後のお話になります。
転落死した祖母の遺言に従い白百合荘に半年間住むことになった理瀬。
その家には二人の叔母が住んでいて、彼女達と同居することになります。
この家に住んでいた祖母は何か重要な秘密を隠していて、皆がそれを探しているのですが、お互い誰が何処まで何を知っているのかがわからないので腹の探り合いです。
誰を信用して良いのかわからないし、誰が正義で誰が悪なのかもあやふやですから。
もちろん理瀬も相変わらず謎の女性のまま。
奥深くに暗いものを持っていて、その暗さだけは感じるけれど正体がはっきりしない感じでした。
でも怖いと思う反面、嫌いにはなれないキャラクターなのが不思議です。
私は理瀬が結構好きなんですよねぇ(^^;)

そして次々と事件が起きていき、周囲の人間が関わってきます。
とにかくこのあたりの進み方がとてもテンポよく、犯人は誰?次は何が起こるの?・・・と気になって仕方ありません。
凄く意外な人が事件に関わっていたり。
ホント、何が起こるか展開がわかりません。
皆が怪しいし(^^;)

殺人事件というストーリーとは別に、人間の感情の深さのようなものも感じました。
悪は全ての源、善はその上澄みに過ぎない、という言葉は衝撃でした。
でも登場人物達を見ているとそれも納得してしまます。
ただ、何故か嫌悪感が少ないのは、実際に理瀬が何かしたというわけではないからかも。
今後はわかりませんが・・・。

ラストはやっぱり余韻を残して終わります。
家系の中の事件かと思っていたら何だか社会的規模の事件に繋がってしまうし、登場人物達はまだどこかで接点を持ちそうな気配だし。
こうなったら理瀬の行き着く先を確かめたい気分です。
彼女がこんなに人を惹き付けているものが何なのか知りたいですね。

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2008/02/21 23:24 | 恩田陸 | Comment (2) Trackback (0) | Top▲
送り火/重松清
2008年02月15日 (金) | 編集 |
4167669048送り火 (文春文庫 し 38-4)
重松 清
文藝春秋 2007-01-10

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廃園になった遊園地の隣に立つ団地で一人暮らしをする母。
女手一つで育ててくれた母の苦労を知りつつ反発する娘。
久しぶりに母と二人で過ごした夜、かつて家族で行った遊園地で、娘は若かりし日の両親と出会う(「送り火」)。

私鉄・富士見線沿線に住む人々の想いや風景を描いた短編集。


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それぞれの短編は独立した物語ですが、全て私鉄・富士見線沿線に住む人々の物語、という共通項がありました。
そして非現実な不思議要素も加わったお話になっています。

主人公達の人生はとてもありふれた風景のようにも思えますが、どれもどこか胸にズンとくるものがありました。
幸せなのかそうでないのか、微妙な感じ。
誰もがどこかで同じ想いを知っているのかもしれない、そんな風に思います。
ありきたりな日常でも、生きている人間にとっては必死な日常ですよね。
頑張っているのに上手くいかないことなんてたくさんありますから。
読み終わった後に、切ない感じが残りました。
何だかあまりヒトゴトのような気がしません。

こうやって感想を書こうと思うと、短編集の場合どうしても最後のお話の印象が強くなってしまいますね(^^;)
この本のラストは「もういくつ寝ると」というお話です。
娘が両親のお墓を買うお話。
霊園の分譲地を見に出かけ、そこで若い夫婦と偏屈な老人と一緒になります。
それぞれに切ない想いを抱え、それぞれの理由で墓地を買う人々。
いずれお墓に入る時の自分は、と考えてしまいました。
今は独身で、今後結婚するかもわかりませんが(^^;)、私は両親と一緒のお墓がいいなぁ。
結婚したとしたら、旦那様と二人だけのお墓がいい。
・・・ちょっとそんなことを思いました。
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2008/02/15 00:00 | 重松清 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
別府・国東 殺意の旅/西村京太郎
2008年02月05日 (火) | 編集 |
410128508X別府・国東 殺意の旅 (新潮文庫)
西村 京太郎
新潮社 1995-06

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西本刑事は自宅前で、睡眠薬を飲んで倒れている女性を助けた。
しかしレイプ犯として告訴され、更には殺人犯人として逮捕されてしまう。
罠に嵌められた西本刑事を救う為、十津川警部が立ち上がる。


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なかなか面白いストーリーでした。
推理の的中率の高さにはもう慣れたので(^^;)

女性を助けた筈なのにレイプ犯にされてマスコミに騒ぎ立てられ、マスコミから避難した国東で殺人の罪をきせられ、西本刑事は散々です。
けれど上司である十津川警部も、署の仲間達も、誰一人西本刑事を疑う者はありませんでした。
西本刑事を助ける為に奔走する刑事達。

容疑者が次々に出てきて、いったい誰がどう関わっているのか、かなり先が気になりました。
犯人達が罠をしかけていく様もわかるだけに結構ヤキモキします。
推理小説として楽しみました。

でも今回感動したのは、十津川ファミリーの信頼の強さ。
西本刑事に不利な証拠ばかりが出てくるのに、誰も彼を疑わず、西本刑事を助けようと必死に動きます。
十津川警部もかなり強引な捜査をしました。
卑劣な罠にかかって拘置されている部下を助けるためならどんなことでもする・・・。
そう断言する十津川警部の素敵なこと。
こんな上司だったら、部下も当然ついていくでしょうね〜。
私はこういうのに滅茶苦茶弱いので、最後はウルウルしながら読んでました。
これ書きながらも何だか泣きそうです(^^;)

十津川警部シリーズは同僚に大量に借りてしまい、後に引けずに読み始めたものですが、何だかすっかりハマってしまいました。
どうやら十津川警部が警部補だった時代からシリーズは始まっているようだし、亀井刑事の前にパートナーもいたとか。
殉職刑事もいたらしいし。
せめて借りた分くらいは読破しようと思います。
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2008/02/05 00:00 | 西村京太郎 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲