2008年08月30日 (土) | 編集 |
![]() | ランドマーク (講談社文庫) 吉田 修一 講談社 2007-07-14 by G-Tools |
大宮に建設中の超高層ビルは、フロアがねじれながら巨大な螺旋を描くという特異構造を持っていた。
そのビルの設計士と鉄筋工。
二人の人生もビルが投影したかのように不安定になり、ゆがんだ日常はついに臨界点を迎える。
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この作品のテーマがイマイチわからなかったです(^^;)
地上35階建てで、フロアがねじれながら螺旋を描く超高層ビル。
それに関わる設計士・犬飼と鉄筋工・隼人。
同じビルで働く二人の人生がそれぞれに描かれていました。
最初にお互いがすれ違うシーンがあったので、ビルを巡ってこの二人が接点を持つのかと思ったらそうでもないんですよね。
ちょっと拍子抜けでした。
鉄筋工の隼人は九州から出てきて鉄筋工として働いています。
特に趣味や目的があるわけではなく、数々の女性と遊んでたりするくせに、女性から見てホントに不可解な奴。
私だったら確実にひく・・・(^^;)
設計士の犬飼は、仕事の都合でホテルで過ごす日が多いのを良いことに不倫中。
やがて妻は実家に戻ってしまうが、浮気がバレわけでもないし怒って口を聞いてくれないわけでもありません。
一人で家に放っておくからだよ、この浮気男。
どちらの人生も歪んでいるといえばそうなのですが、でも「だから?」と言いたくなってしまいます。
こういう人生もあるよね、ではなく、何か・・・登場人物自体に私は魅力を感じていないのかもしれません。
だからこの本で面白かったのは、どちらかというとビルの存在。
日々高度を増していく建設中の高層ビル。
犬養や隼人を通して語られるビルの姿はとても幻想的な感じがして、当たり前に見えているビルの姿をちょっと違った方向から見ることが出来そうです。
時々出てくる世界の建築物の話とか、名前はわからないくせに嫌いではなかったな〜。
結局、ねじれたビルとねじれた人生をリンクさせたお話だったのかな、と。
たった1本のねじが壊れただけで立て直し不能、連鎖的に壊れていく、という。
でも何だか中途半端に終わった感じ。
壊れるかはわかんないじゃん、とは思うけど。
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2008/08/30 11:08 | 吉田修一 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2008/08/30 11:08 | 吉田修一 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2008年08月21日 (木) | 編集 |
![]() | 天使の耳 (講談社文庫) 東野 圭吾 講談社 1995-07 by G-Tools |
深夜の交差点で衝突事故が起こる。
死んだドライバーの車には妹が同乗していたが、彼女は目が不自由だった。
しかし彼女は驚くべき方法で兄の正当性を証明する。
交通事故がもたらす運命を描いたミステリー全6作。
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どのお話も交通事故に起因する物語です。
連作ミステリーとなっていましたが、交通事故繋がりでも連作というのかな(^^;)
表題作の「天使の耳」は、目の不自由な妹が兄の起こした事故の正当性を証明するお話です。
目が見えないということで普通なら彼女は証人にはなりえないのですが、記憶力と聴力で警官達を驚かせ、兄の無実を証明してみせました。
細かな部分にまで注意を配った、見事な証明だったと思います。
が、「天使の耳」というタイトルにはちょっと異議ありですよ(笑)
彼女から天使の姿は想像できませんでした。
交通事故というのは、関わることになる人々の人生を大きく狂わせてしまいます。
ちょっとくらい、と思ってやってしまう路上駐車。
横断歩道まで行くのが面倒で道路を横切ってしまったり、窓からゴミを捨てたり。
のんびり走る車を悪戯半分に煽ってみたり。
誰でもがどれかひとつくらい経験あるのではないかと思う行動。
罪に問われる確率が低いし、誰もがやっているという妙な安心もありますよね。
でも自分が知らないだけでその小さな行動が、誰かの人生を大きく狂わせてしまうことだってあるわけです。
それによって人生を狂わせてしまった人々のお話は、どれもやりきれないものがありました。
飛び出した人を避けた為に事故にあったトラック運転手、初心者を煽った為にその車をガードレールに激突させてしまった男性、路上駐車のおかげで病院に行くのが遅れた人・・・etc。
被害者と加害者は紙一重という気がします。
で、全体を通して思ったのは、加害者は罪を認めたがらないということ。
当たり前といえば当たり前なのですが、誰かに罪をなすりつけようと必死なんですよね。
酷い人間だとは思うのですが、自分はそうじゃないかといえば自信がありません。
どちらが悪いかはっきりしない場合は多分私も無実を主張するに違いないし(^^;)
でも中には怖い人間もいるんですよね。
自分の側の人間を守るために警察を騙したり加害者を罠に嵌めたり。
こうなるととっちが気の毒なのかがわからなくなってきます。
なにはともあれ、交通事故は不幸しかもたらしません。
私は筋金入りのペーパードライバーなのですが、今更怖くて運転できず困っています(^^;)
絶対に何かと衝突しない車のボディって発明されないもでしょうか・・・。
相手が車でも人でも動物でも物でも。
だって車に何かが当たる必要なんて全くないわけだし。
なんて夢みたいなことを言っていても仕方ないか(^^;)
ドライバーの皆様、歩行者の皆様、事故を起こさないように気をつけましょう!
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2008/08/21 21:58 | 東野圭吾 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
2008/08/21 21:58 | 東野圭吾 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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