2007年01月19日 (金) | 編集 |
![]() | ベロニカは死ぬことにした パウロ コエーリョ Paulo Coelho 江口 研一 角川書店 2003-04 by G-Tools |
若くて美しいベロニカはボーイフレンドも仕事ももっているし愛情溢れる家族もいたが幸せではなかった。
そしてある朝、死ぬことに決めて大量の睡眠薬を飲む。
しかし目覚めると精神病院の中。
自殺未遂の後遺症で残り数日しか生きられないと告知されたベロニカは、残りの日々を狂人達と過ごすことになった。
その数日の中で彼女の中の何かが変わっていく。
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楽しいというわけでもなく、感動したわけでもないけれど(紹介文には感動の大ベストセラーとあったけど)、ちょっと考えさせられてしまうお話でした。
それなりに恵まれた環境にいるにも関わらず、ベロニカは死を選びます。
特に代わり映えのしない普通の生活を送り、これから老いて苦悩ばかりが増える人生が嫌だったから。
ベロニカにとっては自殺までが自分なりの人生設計でした。
でもベロニカの思惑通りにはいかず命は助かります。
目覚めた時には精神病院にいました。
けれど残された時間は数日。
この時代の精神病院というのがどういうものなのかは知りませんが、ちょっと怖い印象を受けました。
精神を病んでいる患者ではなく医師や看護士達の方ね。
何かと言えば安定剤ばかり注射してるんですもん。
心のケアをするというよりは何事も起こらないように大人しくさせる、って感じでした。
そして患者にも色々あって、本当に精神を病んでいる人もいれば、病んでいるふりをしてる人もいるわけです。
社会の暗い部分を見た気がする(^^;)
そんな人々との生活の中で、最初は早く死ぬことばかり考えていたベロニカの心に変化が起こり始めます。
生きたいという気持ちが戻ってきますが、もう残された時間が少ないことも覚悟していました。
そしてベロニカも周りの患者達に良い影響を与えていくわけです。
ちなみに、この物語には嘘が1つあるような気が最初からしていたのですが、それはビンゴでした(^^;)
それって良いのか?という疑問も持ちましたけど、正解は良くわからないな・・・。
精神病院の患者達は、「普通」ではないという理由で入院させられているわけですが、では「普通」って何だろう?と少し考えました。
結局は他と同じ、ということになってしまうのかな?
だから他とは違う人は精神異常と判断されてしまう。
もしかしたらその少数の人の方が普通かもしれないのに。
自分は普通だと思っている大多数の方が実は普通ではないという可能性もあるわけですよね。
そうなると自分が普通なのかそうでないのか判断できないかも(^^;)
自分の人生はどう選んでも良いと思いますが、自ら死を選ぶことだけはいけないと思います。
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2007/01/19 00:00 | 海外の作家 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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