読書の記録と雑談
夏の庭 The Friends/湯本香樹実
2007年02月23日 (金) | 編集 |
4101315116夏の庭―The Friends
湯本 香樹実
新潮社 1994-03

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町外れで一人暮らしをしている老人を観察し始めた六年生の3人組。
目的は、老人が死ぬ瞬間を見るためだった。
けれど老人は日に日に元気になってゆき、少年達も変わっていく。
いつの間にか「観察」は老人との「交流」になっていった。


++++++++++

簡単なあらすじを読んだ時、最初はちょっと驚きました。
老人が死ぬのを観察している小学生って・・・何て非常識な、って思ったんです。
でもそれはきっと大人の一般論なのかもしれません。
まだ「死」というものに触れたことがなく、それがどんなものなのかよく知らない少年達にとっては興味の対象になもなり得ることなんですよね。

町外れに一人暮らしをしている老人がもうじき死にそうだという主婦達の噂話を耳にし(いい加減な噂を流す大人が問題だ・・・)、子供達はその老人の死に立ち会いたくて観察を始めます。
毎日家を覗き見している少年達を最初は煩がっていた老人もいつの間にか楽しむようになり、少年達は少しずつ老人の生活の中に溶け込んでいきました。
個性的で単純で、当たり前に子供らしい行動をする反面、びっくりするくらい子供達は大人な考え方をしたりします。
もちろん良い意味で。
小学生がここまで悟るのだろうか、と思ったくらい(^^;)
「死」に対する好奇心は、生きる為に大切なことを学ぶきっかけになりました。
そして私自身、小学生の彼らに学ぶことが多かったように思います。

夏というのは、どうしてこんなに少年に似合うのでしょうね。
それぞれに悩みを抱えながらも、ちっともじっとしていない彼等がたのもしくみえました。

ラストは泣けます。
ひと夏の間に彼等3人と、そして老人の間に生まれた友情はとても大切なものだと思いました。
そして、いつも一緒だった3人組はそれぞれの道に進んでいきます。

「死」への恐怖は変わらず私の中にあります。
だからこそ、この物語を少しでも記憶の中に留めておけたら、と思いました。

映画にも舞台にもなっているようだし、国外でも発売されたようです。
増刷回数もすごいし、話題作だったんでしょうね。
今頃読んだ私が言うのも今更ですが、かなりのお勧め本です。
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2007/02/23 23:50 | その他(や行) | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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