読書の記録と雑談
黄昏の百合の骨/恩田陸
2008年02月21日 (木) | 編集 |
4062756943黄昏の百合の骨 (講談社文庫 お 83-5)
恩田 陸
講談社 2007-04-13

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百合の匂いの絶えることがない白百合荘。
そこで転落死した祖母の遺言に導かれてやってきた理瀬。
そこには叔母が二人住んでいた。
周囲から「魔女の家」とも呼ばれる白百合荘の秘密を探るうち、毒殺や失踪などの事件が次々と起きていく。


++++++++++

恩田さんは凄いね、の一言です。
サスペンスっぽいので内容的には怖い部分も多いのですが、小説としてはとても面白かったと思います。

「麦の海に沈む果実」の主人公・理瀬のその後のお話になります。
転落死した祖母の遺言に従い白百合荘に半年間住むことになった理瀬。
その家には二人の叔母が住んでいて、彼女達と同居することになります。
この家に住んでいた祖母は何か重要な秘密を隠していて、皆がそれを探しているのですが、お互い誰が何処まで何を知っているのかがわからないので腹の探り合いです。
誰を信用して良いのかわからないし、誰が正義で誰が悪なのかもあやふやですから。
もちろん理瀬も相変わらず謎の女性のまま。
奥深くに暗いものを持っていて、その暗さだけは感じるけれど正体がはっきりしない感じでした。
でも怖いと思う反面、嫌いにはなれないキャラクターなのが不思議です。
私は理瀬が結構好きなんですよねぇ(^^;)

そして次々と事件が起きていき、周囲の人間が関わってきます。
とにかくこのあたりの進み方がとてもテンポよく、犯人は誰?次は何が起こるの?・・・と気になって仕方ありません。
凄く意外な人が事件に関わっていたり。
ホント、何が起こるか展開がわかりません。
皆が怪しいし(^^;)

殺人事件というストーリーとは別に、人間の感情の深さのようなものも感じました。
悪は全ての源、善はその上澄みに過ぎない、という言葉は衝撃でした。
でも登場人物達を見ているとそれも納得してしまます。
ただ、何故か嫌悪感が少ないのは、実際に理瀬が何かしたというわけではないからかも。
今後はわかりませんが・・・。

ラストはやっぱり余韻を残して終わります。
家系の中の事件かと思っていたら何だか社会的規模の事件に繋がってしまうし、登場人物達はまだどこかで接点を持ちそうな気配だし。
こうなったら理瀬の行き着く先を確かめたい気分です。
彼女がこんなに人を惹き付けているものが何なのか知りたいですね。

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2008/02/21 23:24 | 恩田陸 | Comment (2) Trackback (0) | Top▲
コメント
この記事へのコメント
確か・・・
読みましたよね?私・・・(って、誰に聞いてるの)
手紙とか、探していたのかな?
う〜、忘れた・・・(爆)

でも、私も理瀬好きです
私の読んでない本で理瀬が出てきたら
教えて下さいね。

恩田さんの読みかけの本があるので
読まなくちゃ!
2008/02/28(木) 21:24:09 | URL | ともこ #I2cSjMIM[ 編集]
>ともこさん
・・・さあ(^^;)?
この物語で皆が探していたのは「ジュピター」と呼ばれるものでしたよ。
手紙ではなく、もっと怖いものでした(^^;)

理瀬は冷静に考えれば怖い女の子のような気がするのですが、何となく嫌いにはなれないキャラですよね。凄く人間っぽい部分もあるし。
またどこかで会えると良いのですが・・・。
見かけたらご連絡します(^^)
2008/02/29(金) 00:38:25 | URL | 月帆 #oEKVtF.6[ 編集]
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