2008年03月31日 (月) | 編集 |
![]() | アルキメデスは手を汚さない (講談社文庫) 小峰 元 講談社 2006-09-16 by G-Tools |
「アルキメデス」という言葉を残して死んだ女子高生・美雪。
そして美雪の同級生の男子生徒が毒殺未遂に倒れ、その男子生徒の姉の恋人が殺される。
このミステリアスな事件の繋がりと真相は?
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1970年代に出版された本の復刊だそうです。
江戸川乱歩賞受賞作品でとても人気の高い作品だったとか。
だからこそ復刊されたのでしょうけど・・・正直私にはその理由がわかりません(^^;)
小説自体の時代背景は1972年ということなので、私がまだ保育園にも行っていない頃です(生まれていないとは言えないのが残念)
多分私が一番理解出来ない世代のお話だったのかもしれませんけど。
謎解きのストーリーとしては面白かったかもしれません。
犯人がなかなか確定できなかったですからね。
途中で別の事件にすりかわってしまったので元々の事件を忘れそうになりましたが(^^;)
でもこの小説は推理というより学生達の心情を中心に描いているような感じがしました。
事件は女子高生・美雪の死から始まります。
表向きは病死となっていますが、実際は妊娠中絶手術が原因。
そして娘を死に追いやった人間が同級生の中にいる筈だと、父親が娘の妊娠の相手を探し始めるところから始まります。
もちろん娘に乱暴をした犯人として。
ところが美雪の同級生が毒殺されそうになり、刑事がその犯人を追ううちに別の殺人事件がおこります。
この一連の事件に高校生達がすごく絡んでくるんですね。
青春ミステリーといえばそうなのですが、私はこの高校生達がとても怖いと感じました。
自分の思想を主張する学生達。
大人や社会に反発する思想は今も昔もそう変わらないのかもしれませんが、この高校生達の言い分は正義をかざした身勝手・・・にしかみえませんでした。
私が大人と呼ばれる年齢にいるからそう思うのかもしれませんけどね。
世の中の汚れを排除する為には犠牲はやむをえない、みたいな考え方はどうにも納得しきれません。
だってその実、根底にある想いはかなり子供じみている単純なものだったりするし。
殺人事件の犯人は一応判明しました(ひっかかりの残る解決ではありましたが)
でも高校生達は何のお咎めもなしです。
ただ一人、家裁送りになっていますが。
アルキメデスは手を汚さない・・・というタイトルの意味はこのへんにあるのかな、と思いました。
実際高校生達は誰も殺人を犯していません。
でも彼らの考え方は殺人を犯しているのと同じだと思いました。
特に美雪の妊娠中絶の経緯。
決して強姦されたわけではありませんが、このへんの事情は女性として許せないものがあったのは事実です。
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2008/03/31 22:41 | その他(か行) | Comment (2) Trackback (0) | Top▲
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