読書の記録と雑談
オロロ畑でつかまえて/荻原浩
2008年05月12日 (月) | 編集 |
4087473732オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)
荻原 浩
集英社 2001-10

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人口わずか300人。
過疎化に悩む牛穴村の青年団が村おこしに立ち上がった。
彼らがプロデュースに雇ったのは倒産寸前の弱小会社・ユニバーサル広告社。
やぶれかぶれの「牛穴村新発売キャンペーン」が始まる。


++++++++++

過疎化が進む牛穴村。
特にこれといった名産品も特徴もない日本の秘境ともいえるこの村の活性化を図ろうと、青年というにはちょっと年齢の高い青年団が立ち上がります。
そのために彼らが雇ったユニバーサル広告社は、倒産寸前の弱小企業。
田舎の青年達と弱小企業がタッグを組んだ村おこしは、とんでもない企画で幕を開けました。
訛りの強い方言を話す根っからの田舎者青年団と、何とかして倒産を免れようと奮闘する東京の広告社。
無謀な計画でしたが、キャラクター達がそれぞれ個性的なので、次に誰が何をしでかすのかと思うと読むのも楽しかったです。
同時にそれぞれの人生も描かれていて、人間どこで何が起こるかわからないものだというのも感じました。

解説によるとユーモア小説の中に風刺の力もある小説だとか。
この風刺の部分が非常に興味深かったです。

例えば、牛穴村青年団のリーダー・慎一が、広告社に勤めている東京の大学時代の友人を頼って上京します。
慎一は彼を良い友人だと最後まで信じて疑いませんが、傍から見れば田舎者とバカにしていいように利用されただけの学生時代が一目瞭然でした。
今回も言いくるめられて追い返される結果になります。
「いい人だ」は「どうでもよい人、都合のよい人」、「そのうちいつか」は「永遠にこない日」
都会ではこれが当たり前とうのは本当ですよね。
ついでに、大仰な名前の会社ほど実はたいしたことないというのも何だか一理ありそう(^^;)
社長と社員2人アルバイト1人の会社でも“ユニバーサル”ですし。

珍しいニュースにはマスコミが群がり大騒ぎ。
このマスコミに民衆はいともあっさりとのせられます。
でも次のニュースが盛り上がればあっという間に忘れ去る。
カリスマ有名人にはすぐに影響されるし(^^;)
現代社会のお気軽な部分も満載でした。
それをユニバーサル広告社は上手く利用したわけですが。

ま、結果的にはオーライだったのではないでしょうか。
ドタバタしてましたけどね(笑)
彼らが本気で奮闘している姿は気持ちが良かったです。
本気ってのは大事だな〜。

昔から伝わるウツボカズラの花。
湖に住む幻の生物。
そして絶滅したはずの鳥。

日本の田舎には神秘がいっぱいです(笑)
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2008/05/12 23:57 | 荻原浩 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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