2008年06月02日 (月) | 編集 |
![]() | みどりの月 (集英社文庫) 角田 光代 集英社 2003-05 by G-Tools |
恋人に誘われ、一緒に住むことにした南。
しかし恋人のマンションにはもう1組のカップルが同居していた。
なりゆきで始まった男女4人の共同生活。
他1編。
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角田さんの本は、タイトルがとても私好みで、いつもそれに惹かれて購入してしまいます。
多分今後もきっと読むと思うのですが、何となく、登場人物に共感出来る部分が少ないな〜という印象が今回この本で決定的になってしまいました(^^;)
この本には2編の物語が収録されています。
「みどりの月」と「かかとのしたの空」
「みどりの月」は、恋人のキタザワと同居を始めた南のお話。
新婚生活を夢見てキタザワと暮らし始めたのに、何とそこにはマリコとサトシというもう1組のカップルが同居していました。
同じ家に暮らしながらそれぞれが自由に暮らし、共同生活の中にルールのようなものは存在しません。
ゴミが散らかっていても片付けたい人が片付け、他人の物でも使いたければ使う。
そんな生活。
いつか二人で暮らせるのだろうと自らの理想の家を作ろうと奮闘する南ですが、現状に何の不満もないようなキタザワ。
「かかとのしたの空」は別れの予感を抱えた若い夫婦がアジア旅行に出かけるお話。
旦那はキヨハルさんだけど、奥さん視点で語られているので奥さんの名前・・・出てこなかった気がします。
行き先だけを決め、次の予定はその場で決めるという自由気ままなアジア旅行。
リッチなホテルではなく格安の、その土地の住民達の間に紛れたような旅行です。
予定も目的も曖昧、いつ帰るという計画もなし。
私には絶対無理な旅行(笑)
でもアジアの風景の描写はとても綺麗だったし、その土地の人々に暮らしが丁寧に描かれていたのは楽しかったです。
この2編のお話の登場人物達がとてもよく似ていたような気がします。
キタザワとキヨハル、南とキヨハルの奥さん。
そしてマリコと、キヨハル夫婦が旅先で付きまとわれる謎の女。
だらしなくて自由で、相手のことなどおかまいなしな女です。
登場人物達は、良く言えばみんな自由です。
日常のしがらみみたいなものから逃れようと悩みながら、何かを探してる感じです。
だけどどうしても私には共感出来るものがみつからないんですよね。
この登場人物の中の誰一人、仲良くしたいと思える人がいない(笑)
こんな風に生きたいとも思わない。
ただ、こういう方向に行く人もいるだろうな、というのは何となく感じます。
それが私の理想ではないというだけの話かもしれませんが。
こんな生活、現実には出来るわけがないというイラつきが私の中に確かにあった気もします。
ちょっと理屈っぽいお話に感じてしまい、だから何だったんだろう、という感想が残ってしまいました。
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2008/06/02 00:00 | 角田光代 | Comment (0) Trackback (0) | Top▲
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